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愛猫の腎臓病に一緒に闘う飼い主さんのために。

 猫の腎臓病

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腎臓の働きと慢性腎臓病

腎臓の働き

 腎臓の主な役割は、血液中の老廃物をろ過し、尿として排泄することです。尿を作り排出することで体内の水分調節も行います。また、 過剰なナトリウムを排泄することで血圧を調節したり、エリスロポエチンというホルモンを作り、赤血球の産生や骨の発育を助けます。
 ここでは腎臓のろ過機能のしくみを考えたいと思います。腎臓のろ過機能を理解するうえで重要になってくるのが”ネフロン”です。ネフロンとは腎臓の最長機能単位で、その働きは血液をろ過し尿を生成することです。ネフロンは次の4つの部分から構成されています;糸球体、ボーマン嚢、尿細管、集合管。老廃物を含む血液が腎動脈から糸球体を通ります。糸球体のまわりにはボーマン嚢という薄い壁状の構造体が取り囲んでおり、血液に含まれる老廃物が糸球体からろ過されボーマン嚢へ染み出します。ろ過された老廃物はボーマン嚢から尿細管を通り、原尿が生成されます。そして原尿は複数の尿細管から集合管で集められ膀胱へと運ばれます。人間の場合、1つの腎臓にはこのネフロンが100万個あります。慢性腎不全とはこのネフロンが徐々に死滅し、老廃物をろ過できなくなる病気です。
人間用ですが、腎臓の機能および腎臓の病気について
メルクマニュアル家庭版がわかりやすく図解されていておすすめです。

慢性腎不全

 慢性腎不全では上記のネフロンが死んでいき、数ヶ月から数年に渡って腎臓のろ過機能が低下していきます。腎不全の進行は血液検査でBUNとCREの数値で判断されます。BUNは Blood Urea Nitrogen の略で、血中尿素窒素を表します。猫の場合、 BUNの正常値は20〜30で、これを上回ると脱水、腎障害、尿路障害等が疑われます。CREは CREatiine (クレアチニン)で、これは筋肉の中に含まれるクレアチンという物質が分解されてできる老廃物です。クレアチニンは糸球体でろ過されて尿へ排泄されるのですが、腎機能が低下すると尿へ排泄されずに血中に残り再び体内へ運ばれてしまうのです。猫の場合、CREの正常値は0.6〜1.6で、これを上回るとやはり腎障害、尿路障害等が疑われます。
 腎臓は肝臓と同様に、沈黙の臓器と呼ばれています。目に見えておかしいとわかったときには腎機能の70%以上が失われているといいます。そして、一度死んでしまったネフロンは生き返ることはなく、腎不全を”治す”薬というものはありません。あるのは腎不全の悪化を防ぐ薬です。ですから、慢性腎不全の場合、残された細胞をいかに長く使うかが重要となってくるわけです。
 どうやって、残された腎機能を長生きさせるか?・・・私は、そのポイントとなってくるのが腎臓へのINPUTとOUTPUTだと思います。INPUTは如何にきれいな血液を送り込むか、すなわち、健全な食事、水分、運動です。そしてOUTPUTとは如何に清潔な排泄環境を整えるか。猫さんの腎臓と飼い主さんががんばって最善のきれいな尿を作ったとしても、トイレが汚れていたりすると、ばい菌が繁殖し、尿を伝わって腎臓にダメージを与えてしまいます。また、膀胱・尿路に障害を持っていて、膀胱に尿が溜まったまま体外への排泄がうまくいかないと、やはり膀胱内、尿路内でばい菌が繁殖し、尿を伝わって腎臓にダメージを与えてしまいます。猫は通常、1日1〜2回尿をします。すなわち、多少なりとも尿は膀胱に溜まっているわけですが、このとき、膀胱に溜まっている尿がアルカリ性に傾いているとばい菌が繁殖しやすい状況を作ってしまいます。ですから、トイレ・膀胱・尿路への気遣いも忘れないようにしましょう。

慢性腎不全の治療

慢性腎不全の治療は腎機能の低下を防ぐことが目的です。私の獣医師から指導されているものや他の患猫さんが受けている治療を以下にまとめます。

  ○ 処方食や自然食など食事のケア
  ○ 投薬(活性炭、腎保護剤など)
  ○ 皮下輸滴
  ○ 静脈点滴



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