愛猫の腎臓病に一緒に闘う飼い主さんのために。

 猫の腎臓病

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慢性腎不全に使われる薬

どっちを選ぶ?活性炭 〜コバルジン vs ネフガード〜

 人間の場合も使いますが、ペットの場合も予防として活性炭が製造されています。
活性炭にある大きさの分子を吸着し排泄することによって、腎臓の負担を低減する作用があります。
現在、コバルジンネフガード協和 かりゅうが動物用として販売されています。
病院で販売していますが、ネット通販で買うと安く買える場合があります。
私がよく使う本間アニマルメディカルサプライ が安くてお勧めです。

  
 名称  コバルジン ネフガード協和 かりゅう 
 写真    
 内包量  400mg×90包  400mg×50包
 ネット通販での価格帯  9000円〜10000円  2500円〜3000円
 原料  石油系  植物系
 区分  動物用医薬品  ペット用健康補助食品
 吸着できる分子量  200〜3,000位  100〜90000位
 作用  ドーナッツ型の分子がその穴に分子量200〜3,000位の分子を選択的に吸着する。  ヘルスカーボン(活性炭)が分子量100〜90000位の分子を吸着する。
 製造元  呉羽化学  協和発酵


ペットの体重にもよりますが、1日に1包を数回に分けて飲ませると効果的といわれています。
どちらも錠剤ではなく顆粒なので、直接口に入れるのは難しいでしょう。

【飲ませ方】
 (方法1) フードに混ぜる。
 (方法2) 自家製カプセルを作る。確実に飲ませたい人はこの方法をとるようです。
       カプセルは ケンコーコム で何種類か売ってます。
       コバルジンは1包を三号のカプセルに三つ詰められます。
       (例)    

 (方法3) ネフガードは粒タイプ(ネフガード協和 つぶ)も販売されています。

血圧降下薬が腎不全に効く! 〜ACE阻害剤〜

 腎不全の進行を妨げる薬としてACE阻害剤が使われます。
腎臓はろ過能力が落ちてくると血圧を上げてろ過量を保とうとします。ACE阻害剤は血管を拡げて腎臓に流れ込む血液の血圧を下げることによって、腎臓の負担を軽くするという効果があると考えられています。
ACE阻害剤を用いると、治療初期は一時的にろ過能力が下がり、クレアチニンの値が上がってしまいます。しかし、数ヶ月から数点後にはクレアチニンの上昇は抑えられることが報告されています。長期的には有効性を期待できると思われます。
副作用として、降圧作用により虚脱あるいはふらつきがあらわれることがあります。また、嘔吐、軟便、下痢がみられることもあるので、それらの作用が表れたら投与は中止したほうがよいでしょう。
また、フォルテコール錠についてはその有効成分であるベナゼプリルがネフロンの消失や尿タンパクの漏出を抑制すると言われています。

 名称 主成分  製造元 
 フォルテコール錠  塩酸ベナゼプリル  ノバルティス アニマルヘルス
 エースワーカー錠  塩酸テモカプリル  ライフテック・アニマルヘルス
 バソトップ錠  ラミプリル  インターベット 
 エナカルド錠  マレイン酸エナラプリル  メリアル・ジャパン 
 アピナック錠  アラセプリル  大日本住友製薬

以上に記した医薬品について農林水産省の動物医薬品データベースで詳細情報を検索することができます。
これによると対象動物に猫が含まれているのはフォルテコールだけであることがわかりますが、その他の医薬品も猫に処方されることがあるようです。
これらの薬は処方箋医薬品であるため、医師の診察や処方箋が必要です。

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