愛猫の腎臓病に一緒に闘う飼い主さんのために。

 猫の腎臓病

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健康維持のために

いつも傍にいる飼い主さんだからこそできること。

 腎臓病ネコに冷えは大敵!ホットカーペットで冬を乗り切ろう!
腎臓病のネコちゃんにとって、冷えは大敵。動物病院でも冬は冷やさないようにと注意をうける飼い主さんもいるかと思います。ということで、ホットカーペット、こたつ、湯たんぽなどあったかアイテムを用意する飼い主は多いと思います。私の家ではホットカーペットを24時間つけっぱなしにしていますが、ここにたどり着くまでいくつかの失敗談があったので、ご紹介します。まず、もともと家にあった人間用ホットカーペットを使っていました。しかし、このカーペットには腎臓病ネコにとって余計な機能がくっついていました。それは消し忘れ防止機能。8時間で自動的に電源が切れてしまう機能です。特に冷える時間帯(日が落ちてから夜が明けて外気が暖まるまで)はネコ自身が自分でぬくぬく暖を取れるようにしておきたいところなのですが、8時間では明らかに足りませんでした。(うっかり消えているということもしばしば。)

ということで、次にペット用のホットカーペットを用意しました。
(↓このようなものが売っているんですね。)

上図:アイリスオーヤマ ペット用ホットカーペット PHS-529C 丸型Sサイズ

この商品は電気代が1時間あたり約0.2円で、省エネ!温度も高温と低温が選ぶことができます。今度は24時間つけっぱなしもOKです。
ただ、トロ太は体が大きく、カーペットの面積が体に対して小さかったようでした。それに我が家はトロ太だけでなくプンナもいるので、カーペットの取り合いになっていました。

そこで、消し忘れ防止機能のついていない、1畳タイプのホットカーペットで、温度設定が6段階あるものを用意しました。

上図:【MORITA】モリタ ミンク調カーペット1畳相当 CS-107AG〔モリタ〕
これだと、10月ごろから一番低い温度で使い始め、気温の下降に合わせて温度をあげていきます。12月の温度設定は平均的に4段目で、その日の気温によって暖かければ3段目にしたり、寒波がきた夜など6段目(最高)にしたり、とその日の気温に合わせて、デリケートに温度を変えることができました。電気代は1時間あたり約2.6円なので、ペット用のホットカーペットに比べるとかなり割高になってしまうのが難点です。

夜、寝る前のトロ太(我が家の腎臓病ネコ)の様子がこちらです↓。

這いつくばって、体全体を暖めている様子がわかります。プンナも一緒に寝れます。おかげさまで、今年、トロ太は頻尿もなく、輸液も薬も使わず、元気に走り回っているので、6段階温度調節機能つきホットカーペットの効果はあったようです。

ホットカーペット選びのポイント!
 1.消し忘れ防止機能はNG。
 2.温度調節機能はあったほうがいい。
 3.ペット用ホットカーペットは、多頭飼い、体の大きいネコちゃんにとっては不便。

尿の回数、臭い、色、量のチェック
 
猫のトイレ回数は1日だいたい1〜2回と云われています。腎炎が悪化すると、猫は水をいつもより多く飲み、尿の回数が増えます。また膀胱炎を併発することがあり、頻尿になってしまうこともあります。トイレに何度も行く様であれば、血尿になっていないか、尿がちゃんと出ているかなど見てあげるとよいでしょう。人間が気づいたときには尿路結石ができていたなんてことも多いにあります。また、腎炎が悪化することによって、体内の老廃物をよく濾すことができず、においと色がきつくなり、ひどい時には尿毒症を引き起こしてしまう場合があります。
 
 
おすすめアイテム
  尿試験紙を使うと毎日の尿を家でも簡単にチェックできます。
  栄研化学鰍ゥら尿試験紙が販売されており、種類がたくさんありますが、私は
ウロペーパーV’栄研’A
を使用しています。
        
        

  これは尿に含まれるタンパク質と尿のpH値を測定することができます。
  腎臓病の場合、腎臓の働きが弱まり、老廃物がきちんと濾されていないと尿に含まれるタンパク質の量が増え、数値が上がります。
  また、よく濾されていない尿はアルカリ性に傾き、pH値が高くなります。
  アルカリ性に傾いた尿は尿路結石を作る原因となり、膀胱炎を引き起こしたりしてしまいます。
  この尿試験紙を排尿直後の尿につけて色をみるだけで、猫の腎臓の調子を知ることができるわけです。
  私達は自家点滴をしているので、その日の点滴量をこの数値を目安に決めています。

  この尿試験紙は私が通う動物病院で一瓶2100円で売っていますが、
  三牧ファミリー薬局
では一瓶945円なのでこちらで買う方がおすすめです。

 ところで、どうやって尿を採取するの?

  うちでは
 花王ペットケア ニャンとも清潔トイレセット を使っています。
   
    
  尿を採取するときは下のトレイのマットを外しそこにたまった尿で検査します。
  自分で実験してみた結果、このチップに水を浸透させた場合にpH値もタンパク値も変化はありませんでした。
  尿を採取しないときは、マットを使わず、トイレシーツなどを敷いてトイレを使うたびに取り替えるようにしています。
    


 ウンチもチェック!
  腎臓病の薬を飲んでいたり、処方食を食べていたりすると副作用で便秘になることもあります。
  毎日ウンチをしているか?硬すぎないか?においはきつくないか見てあげましょう。

単純に元気かどうかは運動量
 猫の動きを見て、その日の調子がよいかどうかを推察します。
人間でもそうですが、猫も調子がよくないときはじっとしています。
また、気温が下がったりして、体が冷えるとやはり運動量が落ちるようです。
腎不全の猫には体を冷やしてしまうのが大敵のようで、上に書いた尿検査の結果に率直に表れてきます。
毎日見てきた飼い主さんだからこそ、その猫にとってその日の運動量がいつもより多いか少ないか判断できるのです。

体温チェック
 自宅では病院のように体温計を使った検温はなかなかできません。
でも、病状が不安定なときは急な発熱にいち早く対応したいものです。そのときに便利なのが猫の耳です。
毎日耳をつまんで平温時の体温を飼い主さんの手で覚えておけば、急な発熱にいち早く気がつくことができ、
急患で病院へということも可能になりますね。

食欲と体重測定
 体が弱ってくると食欲がなくなり、体重がみるみる落ちていきます。
毎日一緒にいると体が一回り小さくなっても気がつかないことがあります。
病気をもっている個体にとって、体重の低下は体力をみるみる弱らせてしまいますから、
食べやすい流動食に切り替えるなど、早めに対応したいものです。
そんなときに、体重測定は客観的な数値を与えてくれるので助かります。
人間用の体重計でも大まかにわかるので、定期的に測って、体力低下を妨げましょう。

脱水症状
 運動不足になったり、寒くなったりすると自然に水を飲む量が減ります。
でも、風邪などで具合が悪かったり、自力で飲めなくなる程体力をなくしてしまうこともあるようです。
その状態を放置してしまうと脱水状態になってしまいます。
飼い主さんがおかしいなと思ったら簡単にチェックできる方法があります。
猫を四つんばいに立たせて背中の皮を持ち上げてみてください。
皮がすぐに元の状態に戻らなければ、脱水症状を起こしている可能性が高いです。
腎臓の弱い猫にとっては水分補給は非常に大切ですから、水を飲む量が減ったら、
水を温めたり、口のまわりに筆などで水をつけて舐めさせるなどすると飲みやすくなります。
高齢の猫さんには首を下にもたげないでいいように水皿を首のすぐ下の高さに置くと飲みやすくなるようです。


            

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